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金銀花 No.51〜N0.55

金銀花 No.51:【いよいよ夏到来】

二十四節気の夏至は一年で最も昼の時間が長い日です。 昼を「陽」夜を「陰」と考えると夏至は陽が極まる日ともいえます。いよいよ夏到来ですが屋外ではマスク不要になりますし規制緩和で海外からの観光客もどんどん増えて来るようです。

観光業に携わっている方もいらっしゃるので、ようやく元に戻るかとうれしい反面、感染拡大にならないようにと願う気持ちもあって複雑です。 韮崎市は6月いっぱいpaypay20%ポイントバックキャンペーンを行っています。漢方薬やリスブラン化粧品、オイスター、バイオリンクなどお得になりますのでこの際にどうぞお出かけください。

熱中症予防には常温程度の水をちょこっと

今年も高温多湿「日本の夏」の季節になりました。梅雨が明けると本格的に暑くなります。 勝沼、大月、甲府と全国でも有数な暑さの地域がある山梨ですから、夏特有の体調不良に悩まされることも多くなっています。夏の邪気「暑邪」は体内エネルギーの「気」と体内の潤い「陰」の両方を消耗するので、頭がぼーっとしたりほてりや動悸が出やすくなります。

大量の発汗で体の水分が失われると血液が濃くなって、 夏の臓器の「心」に大きな負担がかかります。暑いからと冷たい水をがぶ飲みしてしまうと胃が冷やされて消化吸収の働きをコントロールする脾(胃腸)の働きが低下してしまいますが、熱中症予防のためには水分摂取は必要ですから常温程度の水をちょこちょこ飲みましょう。

梅で胃腸の状態を整える

至の直前は「梅の実、黄ばむ」といって、青い梅の実が熟して黄色くなってくる頃です。梅は胃腸の状態を整えて潤いを生み出すので、私はこの時期に翡翠梅を作ります。銅鍋で煮るときれいな翡翠色になるのですが、鍋がないので銅板で代用しています。

梅の酸味は、身体から何かが漏れていくのを防ぐので、慢性的な下痢や出血などを止めてくれますし食べ物の中毒予防にもなります。

 

暑い夏は養生法で元気に

暑い夏は汗の漏れを調整して渇きを癒す梅を味方にしましょう。 漢方では、未成熟な青い梅を燻製にして黒くなったものを烏梅といって生薬として使います。

中国では、烏梅を用いた酸梅湯(さんめいたん)という甘酸っぱいドリンクが有名です。私はほうじ茶に梅干しを溶かした飲み物を持ち歩いていますが飽きないしとてもおいしいです。

夏の漢方薬は暑さによる消耗を防ぐ「麦味参」「清暑益気湯」などをおすすめしますが、冷たいものの摂りすぎで胃腸の調子が悪い方には「藿香正気散(かっこうしょうきさん)」という漢方薬が良いですが、冷房などによる夏風邪にもよく効きます。 「心静自然涼(夏の暑さにイライラするとよけいに暑さが増すのでゆったりとした気持ちでいるほうが涼しい)」ということわざのように、これからの暑い夏は養生法で元気にお過ごしください。

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金銀花 No.52:【不眠におすすめの漢方】

夏の気温が年々上がっていて、地球の温暖化が進んでいるのも実感するのですがいつも通り秋がきました。のど元過ぎれば何とやら。過ごしやすい季節になると猛暑を忘れてしまいます。

先日久しぶりに映画を観てきました。内容もよく確認しないままブラッドピッドだからっていうだけでふらっと行ったのですが、刺激的な映画で終わるまでドキドキしっぱなしでした。 そこで一番印象に残ったのは、「ブラピも年取ったなあ!」若返りの漢方をおすすめしたいです。 

秋の夜長、質の良い睡眠を

「秋の夜長」の時期がやってきました。夜の時間が長くなって気温も下るので夏に比べると睡眠時間も長くなり睡眠の質も良くなるはずですが、最近はよく眠れなくて悩んでいる方が多くなってきました。高齢の方の不眠については中国の古典、黄帝内経に「老人は血気が衰え、肌肉が滑らかではなく、営血や衛気の運行の道すじも渋滞しているため、昼間は頭が働かず、夜間は熟睡できない。」と書かれていて、五臓六腑の働きが衰えてスムーズに働かなくなるからと書かれています。

でも、最近は若くても眠れなくて悩む人が多くなっています。

不眠に対する漢方薬もたくさんあるので、その方の年令、体質、生活や食の習慣などによって、漢方もひとりひとり違うのですが、ストレスが大きいひとにおすすめしたいちょっと変わった処方を紹介しましょう。
琥珀、真珠母、短梗五加果が入ったサプリメント「ミンハオ」がおすすめ

中国清の時代、中国三大悪女のひとりとして悪名高い西太合が実権を握っていました。しかし、権力を維持するための精神的なストレスは想像以上だったのでしょう。不眠や抑うつ状態で悩んでいたようです。

西太合の毎日の食事や漢方はすべて「宮廷カルテ」という記録に残されていて、膨大な漢方薬の中に精神安定作用のある「交感丸」という処方が載っています。琥珀、真珠母、短梗五加果というウコギ科の植物が配合されているものです。

琥珀は松脂の樹脂が長期間地層の中に埋没して化石になったもので、薬というより美しい宝石のほうが有名ですが「安神」作用が強いといわれています。

真珠を飲んでしまうなんて想像できないですが、実際は宝石の真珠の粒を飲むのではなく、真珠を生み出す母貝の真珠層の部分です。もちろん真珠層もマザーオブパールとしてアクセサリーになります。気持ちを安定させて眠りに入りやすくします。

短梗五加果はウコギ科、マンシュウウコギの果実で当時は満州族自治県など限られた地域でしか収穫できなかった果実で、目に良いというアントシアニン、ポリフェノールの一種のフラボノイドを含有し抗酸化作用、デトックス作用、アンチエイジング、ストレス緩和など様々な効果があります。

当店でも琥珀、真珠母、短梗五加果が入ったサプリメント「ミンハオ」がおすすめです。ちょっとしたことが気になって考えてしまったり、夜中に何度も目が覚める方はどうぞおためしください。

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金銀花 No.53:【食後の消化におすすめの漢方】

私が子ども時代にお世話になった遊亀公園が4年半の休園に入るというので遊びに行ってきました。じつは私はこの近くで生まれて公園前からバスで高校まで通ったので、思い出がたくさんある場所なのです。私の子どもと度々おでんを食べたのも懐かしいです。

都会と違って動物と観客との距離が近いので動物好きになったのかもしれません。奥の小さな遊園地も楽しかったなあ。派手な乗り物は何もないけど小さな子は何度も何度も乗りたがりました。

そうして孫も連れて行くことになって本当に思い出がいっぱいです。リフレッシュした後の公園は、動物にとって居心地の良い場所になって欲しいです。動物が幸せなら私たちも嬉しいですね。

食後の眠気は血糖値スパイクが原因

夜が長くなってきて読書したりのんびり映画を観たいと思うのに、夕飯が済んでちょっと一息しているともう眠くて、気が付くと1時間とか2時間近く経っていて、それから家事や入浴を済ませると午前さま。朝もバタバタ忙しくて昼食後にもやはり眠気がつらいっていうかたが多いです。

睡眠習慣のリズムの乱れが根底にありますが、食後の眠気は血糖値スパイクが原因といわれています。空腹のときにお菓子やラーメンやうどん、パンなどの炭水化物を一気に食べると、急激に血糖値が上がってインシュリンが分泌されて、その後は急激に血糖値が低下します。このときの血糖値の急な低下が眠気を誘うのです。あまり食べないのに眠気がくるのは胃腸が弱いひとや日頃から疲れやすいというひとに多いです。

食後の消化を助けるには晶三仙がおすすめ

消化するのに血液がたくさん必要になると、脳が血液不足になって眠気が出ることもあります。食後の消化を助けるには晶三仙がおすすめです。普段から胃腸が弱いひとは補中益気湯がいいですし、頓服的にのむなら半夏瀉心湯をおすすめします。胃腸が弱くて体力がないひとはモリモリ食べて元気になりたいと思うかもしれませんが、体力を付けようとかつ丼や唐揚げなど、脂っぽいものを食べてもそのあとの消化が大変で疲れて眠くなるようでは逆効果です。

ゆっくり腹八分目にして野菜や、肉、魚から食べるようにしましょう。食事の最後に炭水化物にすると血糖値も上がりにくいし眠気も起きにくくなります。

快適な睡眠には栄養素が豊富なオイスターが効果的

漢方薬で胃腸が元気になってくると眠気も出にくくなりますから、夕食後はなるべく早めにいろいろな仕事を片付けてしまいましょう。

少しの時間でも座り込んでちょっとだけってテレビやスマホをみるのが一番いけないので油断しないように気をつけたいものです。最終的には睡眠サイクルを整えるために朝起きたら朝日を浴びるようにしましょう。曇っていても外の空気を感じることで体内時計のリセットになります。

日頃の疲れを解消するにはお昼寝も有効ですが眠り過ぎると逆効果になりますのでお気をつけください。理想の20分くらい休むと体力も気力も回復します。快適な睡眠には栄養素が豊富なオイスターが効果的です。どうぞ試飲会にお出かけください。

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金銀花 No.54:【2022年ももう少し】

今年の冬、日本海側は大雪でした。岩手県の友人も雪かきに苦労したようですし、福島県喜多方の友人は独居なので不安だったと言ってましたが、ようやくその雪も解けて春がやってきました。近年は春とともに花粉やPM2.5などの化学物質も飛んでくるので「春が来た」って素直に喜べません。

2022年ももう少しになりましたが、この一年もありがとうございました。マスク生活も3年になって完全に日本人の生活習慣になりつつあります。屋外ではマスク不要といわれてもみんなが付けているのでなかなか外す勇気が出ません。

周囲でもコロナ感染の話が多いですが軽症で済んでいますし来年こそ顔出しでお話ができるようにと願うばかりです。 女性の守り神様、鳥羽市相差の神明神社「石神さん」にお参りしてきました。ひとりひとりの願いが叶いますように。

2023年はいい年に、大晦日は鐘の音とともに一年の雑念を破って新しい年を迎えましょう

2023年、癸卯「癸(みずのと)」は1~10までの数を表す十干(甲乙丙丁戊己庚辛壬癸)の10番目で雨や露、霧など静かで温かい大地を潤す恵みの水のエネルギーを表します。そして、兎年の卯は穏やかなうさぎのイメージから安全温和で跳ね上がるので、家内安全飛躍の年になるようです。いい年になりますね。

大晦日には除夜の鐘が突かれますが、心を乱し悩ませて知恵を妨げる心の汚れを表す108の煩悩を清めるためといわれています。 この108の数ですが、暦から月の数(12)と二十四節気(24)十二候(72)を足した数が108になるという説や四苦八苦4×9で36。八苦、8×9で72。足して108になるという説もあります。 鐘の音とともに一年の雑念を祓って新しい年を迎えましょう。

元旦の入浴は控えるのが良いとか・・・

大晦日の行事もうひとつの年越しそばは前の年との縁を切るっていう意味があるので、年をまたいで食べないほうが良さそうです。除夜の鐘の前に食べきりましょう。

大晦日に入るお風呂。年の湯とか除夜の湯といって一年で溜まった垢を落とすっていう意味もあるようです。元旦はひまなのでゆっくり入りたいですけど、元旦にいただく運や福を洗い流さないよう元旦の入浴は控えるのが良いとか・・でも、入りたいですね。

家族揃って健康長寿を願うことが大切です

そして新年になると初詣。お寺でも神社でもどちらでもいいといわれていますが年神さまもいらっしゃいますし神様がお通りになる神道があるので神社にお参りする方が多いと思います。

お正月に無病長寿を願って飲まれるお屠蘇の由来は、悪鬼を「屠って」生気を「蘇生」させるという説があります。「屠蘇散(とそさん)」は白朮(ビャクジュツ)山椒(サンショウ)桔梗(キキョウ)肉桂(ニッケイ)防風(ボウフウ)陳皮(チンピ)などの漢方のほかに好みの生薬を本みりんや清酒に8時間くらい浸したお酒です。唐の時代の中国から伝わって平安貴族の正月行事に使われていたものが江戸時代に一般庶民のたしなみにもなって全国に広まったようです。現代ではお屠蘇を飲むより、お神酒として日本酒を好む人も多いですね。

お屠蘇を飲む前に身を清めるとか、呑む順番などしきたりがありますが、どういう方法でも家族揃って健康長寿を願うことが大切です。 渡辺薬局は30日から新年4日までお休みします。どうぞ良い年をお迎えください。

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金銀花 No.55:【いよいよ春!花粉や化学物質が心配です】

いよいよ春ですが最近は花粉だけでなくPM2.5などの化学物質も飛んでくるので「春が来た」って素直に喜べないですね。 環境省のデータでは1960年代は硫黄酸化物を中心とする産業公害型の大気汚染でしたが、現在は光化学オキシダントなどの有害大気汚染物が課題となっていて、地球温暖化などの地球環境問題は、私達の子孫が生存の基盤を失うほど深刻なものになりつつあります。と発表されていますが、豊かな自然を維持するために何をしていったらいいのか考えさせられます。

春の三カ月は発陳

中医学の古典「黄帝内経」には立春から立夏までの「春の三カ月は発陳」と書かれています。陳というのは古いという意味があって冬の間に溜め込んだ身体の中の古い物を五臓の「肝」が身体から発散させるという考えです。からだの新陳代謝が活発になる時期に重なって自然界でも花粉が飛び出しますしPM2.5などの大気汚染物質と重なるとアレルギーの重症化が起こるのも必然です。 鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどの症状を抑える漢方薬や体質改善の漢方もいろいろありますが、アレルギー対策として腸管免疫を高める方法もおすすめです。

穀類や野菜・豆・果物などの植物性食品、納豆・味噌などの発酵食品を積極的に摂りましょう

免疫のメカニズムは、自分以外の異物が入ってくると敵とみなして攻撃する仕組みですが、からだの最大の免疫器官は腸で、免疫の力の7割を占めています。 日常的に口からは食事はもちろん薬や細菌、病原体などあらゆるものが入ってくるので、腸は清濁を分けて有益なものだけ吸収する分別能力を備えています。 免疫反応を支えるのが樹状細胞やヘルパーT細胞と200種類、100兆個以上っていわれる腸内細菌です。小腸では乳酸菌が活躍し、大腸は酸素がないのでビフィズス菌が住んでいます。

このほかに悪玉菌や日和見菌もいます。最近はプロバイオティクス、プレバイオティクス、シンバイオティクスといわれる腸内細菌を増やす食品が注目されていますが、普段から穀類や野菜類.豆類.果物類などの植物性食品や納豆や味噌.糠といった発酵食品を積極的に摂るようにこころがけたいものです

エンテロコッカスフェカリス菌がおすすめ

でも万遍なく充分に毎日の食卓に載せるのも大変ですし、それがストレスになることもあります。 そこでエンテロコッカスフェカリス菌という乳酸菌を加熱処理したフェカリスをおすすめします。 加熱処理をすることで自分の腸内細菌のごはんになり、生の菌より細胞のマクロファージの活性を高めます。元々腸が弱くておなかをこわしちゃうようなひとやアレルギー体質のかたにも安心してのんでいただいています。 免疫の力の残りの3割の大切な免疫システムは自律神経がコントロールしています。腸では精神安定作用のあるセロトニンやオキシトシンといった幸せホルモンも作られるので、自律神経の働きが弱まったりバランスが崩れると精神的に不安定になってしまうのです。腸内細菌とメンタルは深く関係しているので、腸内環境を整えることは免疫を強くすることにも繋がっていきます。アレルギー症状で毎日つらい思いをしているかたや予防したいかたはぜひご相談ください。

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実力薬局100選・2部門で受賞

[NEW] 2024年度実力薬局100選において「漢方相談薬局部門」「不妊・子宝部門」を受賞しました。

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